|
以前にタメ部屋で、ブレーキングは親指の付け根でペダルを踏む!という話をしました。この部屋ではブレーキペダルを踏む力を3つに分けて、その力を右足に覚えさせてしまいましょう!という話をします。
全開で走っていると、つい目に飛び込んでくるスピード感のみでブレーキを掛けていませんか?もちろんストレートからのフルブレーキングでは、以前お話したようにロック寸前の力でブレーキペダルを踏んでやれば良いのですが、いつもいつもフルブレーキから入るわけではありませんよね?コーナーへ進入する時に(またコーナーリングの最中に)どのくらいの力でブレーキを踏むか?ということは以外とその場では考えられないものです。
そこで、普段から自分のブレーキングの強さを3段階に分けて覚えてしまい「ここではこのくらいの力でブレーキを掛ける」と予め決めておくことが大切なんです。
では、まず3段階の強さを具体的に表現したいと思います。
最強の3は、フルブレーキングの強さです。そのクルマ(タイヤも含め)でのロック寸前(もしくは軽くロックする程度&ABS付きのクルマはABSが効き始めるポイント)の強さを3のレベルとします。ストレートから一気に減速する時にガツンと踏む強さです。
次に2です。これは、シフトダウンが必要な減速をしながらコーナーへ進入する際に、かなり車速を落とす時に踏む強さです。3のようにガツンと強い力で踏むのでは無くて、ググ〜ッという感じで踏みます。
最後に1ですが、これは車速はあまり落としたく無いが、アクセルオフだけでは姿勢が作れない場合やコーナーに入ってから、もう一度フロントに荷重を掛けたいときに踏む強さです。ジワ〜ッという感じで踏みます。
では、実際にサーキットやジムカーナ場で3つの強さをどのように使い分けるか?という話を具体例をあげて説明します。
例えば、ミズナミ・モーターランドの場合3の強さでブレーキングするのは1コーナーへの進入で使います。ただし、ステアリングを入れる瞬間にはブレーキングの力を3→2へ、クルマの向きが変わりだしたら2→1へ、と力を変えて(抜いて)いきます。
レークサイドコーナー(左の高速コーナー)はクルマによって2の場合と1の場合があります。シフトダウンが必要なほどスピードが乗っている場合は2の強さで、ほんのちょっと頭を入れて全開で進入する場合は1の強さでブレーキを踏みます。次の右コーナーは短く2で踏むか、ちょっと長めに1で踏むか、に分かれます。テールスライドさせる場合は2でグッと踏みます。グリップで踏ん張ってコーナーリングする場合は1の強さでちょっと長めに踏んでアプローチします。そして奥の右ヘアピンでは2の強さでテールを右側にちょこっとテールスライドさせて振り返しで右ヘアピンをクリアーするようにします。最終コーナーはもちろんノーブレーキですから問題ありませんね!
では、次に浅間台スポーツランドを例にとって説明します。
例えば、右スタートして真直ぐに奥まで行く場合はミズナミの1コーナーのように3の力でフルブレーキングして3→2→1と力を緩めてコーナーリングします。ウェットの場合は初めから2でブレーキングを開始して1の強さでステアリングを切り込むようにします。スタートして真直ぐに行かず排水溝を対角線に入って奥まで行く場合は横Gが溜まった状態でのブレーキングになるのでドライでも2の強さでブレーキングを開始します。
ただ、グリップが良い場合は2の強さのままステアリングを入れてコーナーへアプローチします。ただし、ウェットの場合や冬場のタイヤが冷えている時は1の強さに弱めてからアプローチしないとスピンしてしまいます。奥から手前へ帰ってくる場合も同じような感じになりますが、途中でハマグリをひっかける場合は車速に応じて3と2の強さを使い分けてください。真直ぐに行ってパキッと曲がる場合は3→2→1という感じで、横Gが溜まってアプローチする場合は2→2(ウェットの場合は2→1)という感じです。
最後にキョウセイ・ドライバーズランドの場合ですが、キョウセイはスタート位置から奥に向かって、かなりの上り勾配がついているので、それを頭に入れたブレーキングが必要になります。スタートして大きな交差点を入る場合も一番奥まで行く場合もブレーキングの開始での強さは3です。しかし、なるべく車速を殺したく無いので、3の強さは短く早めに2に弱めます。上りでのブレーキングになるので思ったより早く弱めないと車速が落ち過ぎてしまいます。ただし、コーナーへ入ってからは速い車速のためテールスライドがおきやすいので注意が必要です。早めにステアリングを戻しアクセルを入れてやる必要があります。反対に奥から手前へ帰ってくる場合は下り勾配となるため、ブレーキのキキが悪くなります。特に外周を右回りしてストレートからパイロン区間に進入する場合は注意が必要です。3のフルブレーキは一瞬にしてちょっと長めに2の強さでブレーキングするのがコツです。ゴール前にフルターンやスラロームがある場合も3の強さでブレーキングしながらアプローチするとフロントを逃がしたり急なテールスライドを起こしたりするのでステアリングを切り込むポイントでは2の強さまでブレーキを弱めておく必要があります。当然、車速もかなり落とさないとオーバーランしやすくなりますのでご注意を。
さて、ここまでは実際に全開で走った場合の話でしたが、3のフルブレーキングはともかく、2と1の強さは、どんなところでも普段練習できますので他の車がいない道で色々なアプローチを想定して何回も練習してみてください。常に同じ力でブレーキペダルが踏めるようになるには長い時間が必要ですよ。それから、あまり細かく強さを調整して練習しても実戦で咄嗟に動作として使いこなせません。まず、3つの強さ(特に2と1)を右足に叩き込んで、どんな場合も同じようにブレーキングできるように日頃から心がけてブレーキを踏みましょう!
そして、この3段階ブレーキングが当り前のように出来るようになると自然に3つの間のブレーキングの強さが分るようになります。そうすればより細かく調整ができるようになりますね。ただ、初めから細かく調整しようとするといつまでたっても真中の2や一番弱い1の強さが右足に入らなくなってしまいます。くどいようですが(笑)思った瞬間に、右足がその力でブレーキペダルを踏めるように、まずこの3段階ブレーキを完全にマスターしてください。
|